LED CHECKER / はじめての蛍光灯交換
蛍光灯100形をLEDに替えるなら何畳用?実際の照明器具4機種で比較
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結論:蛍光灯の「100形」だけでは、交換するLED照明の畳数は決まりません。
例えば、パナソニックの100形ツインパルック蛍光灯を使用する「HHFZ5316」は、8〜12畳用の照明器具です。
この照明を10畳の部屋で使っているなら、LEDへの買い替えでは10畳用を基準に、明るさに余裕のある12畳用も比較できます。
大切なのは、蛍光灯に書かれた「100形」ではなく、実際の部屋の広さと、照明器具がどのくらいの明るさで設計されているかです。
100形の蛍光灯は何畳用だった?
古い照明器具の実例を見てみましょう。
パナソニックの「HHFZ5316」は、100形ツインパルック蛍光灯を1本使用する天井用シーリングライトです。
| 項目 | メーカー公表仕様 |
|---|---|
| 照明器具型番 | HHFZ5316 |
| 使用ランプ | FHD100EL |
| 適用 | 8〜12畳 |
| 消費 | 89W |
| 全光束 | 9,510 |
この器具は、8〜12畳の部屋に対応する製品として販売されていました。
ただし、これはHHFZ5316の仕様です。別の100形蛍光灯器具にも、同じ畳数が当てはまるとは限りません。
できれば、古い照明器具本体の型番を確認し、メーカーが公表している適用畳数を調べてください。
LEDの8畳用・10畳用・12畳用を比較
では、実際のLEDシーリングライトはどれくらい明るいのでしょうか。
パナソニックの「スタンダードシリーズ プレーン」から、3機種を比較します。
| 製品型番 | 適用 | 器具 | 消費 |
|---|---|---|---|
| HH-CM | 〜8畳 | 4,299 | 28.9W |
| HH-CM | 〜10畳 | 4,899 | 32.9W |
| HH-CM | 〜12畳 | 5,499 | 37.0W |
※パナソニックのメーカー公表値。いずれも定格の全灯時の数値です。販売状況や価格は別途確認が必要です。
同じシリーズで比較すると、8畳用と12畳用では器具から出る光の量が1,200lm違います。
さらに、この3機種には明るさを調節する機能があります。
そのため、必要な明るさに余裕を持たせて選び、普段は少し暗くして使う方法も考えられます。
ただし、畳数が同じなら以前とまったく同じ明るさになる、という保証ではありません。
8畳・10畳・12畳ならどれを選ぶ?
8畳の部屋
8畳用を最初の候補にします。
ただし、現在の照明が暗いと感じるなら、10畳用も比較してください。
例えば、HH-CM0834Aは4,299lm、HH-CM1034Aは4,899lmです。
後者は器具光束が600lm多くなります。
壁や家具の色が濃い部屋、明るい照明を好む人にも、1ランク上の製品は選択肢になります。
10畳の部屋
10畳用を基準に考えます。
パナソニックの比較例では、10畳用が4,899lm、12畳用が5,499lmです。
今の明るさで満足しているなら10畳用から、もう少し明るくしたいなら12畳用から検討すると選びやすくなります。
ただし、読書や細かい作業では、部屋全体の明るさだけでなく手元の明るさも重要です。
必要ならデスクライトなどを併用してください。
12畳の部屋
12畳用を基準にします。
以前の100形蛍光灯が十分明るかった場合は、新しいLEDでも明るさに余裕が欲しいところです。
12畳用の中で器具光束を比較し、必要なら14畳用も候補にしてください。
日本照明工業会も、部屋の条件や使う人によっては、1ランク上の畳数の照明器具を選び、調光して使う方法を紹介しています。
蛍光灯9,510lmとLED5,499lmでは、LEDのほうが暗い?
ここは勘違いしやすいところです。
先ほどの古い蛍光灯器具「HHFZ5316」には9,510lmと表示されています。
一方、新しい12畳用LED「HH-CM1234A」は5,499lmです。
数字を見ると、LEDのほうがずいぶん暗そうに思えます。
しかし、この2つは同じ条件で測った明るさの数値ではありません。
従来の蛍光灯照明器具では、ランプそのものが出す光の量を表示する方式が使われていました。
蛍光灯の光は、カバーや器具内部を通る間に一部が失われます。
一方、LEDシーリングライトの器具光束は、器具から外へ出る光の量です。
つまり、9,510lmと5,499lmをそのまま比較して、LEDのほうが暗いとは判断できません。
これはパナソニックの照明基礎資料でも説明されている違いです。
また、蛍光灯からLEDへ買い替えた際は、光の色や広がり方によって、同じ畳数でも明るさの感じ方が変わることがあります。
そのため、買い替えでは数字の大きさだけでなく、適用畳数、光の色、調光機能を確認してください。
「100形相当」のLED電球とは別物
ここまで紹介したのは、FHD100などの100形ツインパルック蛍光灯を使用する天井用照明です。
一方、市販のLED電球にも「100形相当」と書かれた製品があります。
例えば、一般電球タイプでE26口金の100形相当LED電球は、全光束1,520lm以上が明るさの目安です。
これは一般的な白熱電球の100形に相当する明るさを示すもので、FHD100の100形とは意味が違います。
LED電球を選ぶ場合は、畳数だけでなく、口金のサイズ、器具に収まる寸法、密閉型器具や調光器への対応も確認してください。
LEDへの買い替えは取り付け方法も確認
100形蛍光灯の照明器具を本体ごとLEDシーリングライトに替える場合、天井側の接続部分も重要です。
対応する引掛シーリングなどの配線器具が取り付けられていれば、電気工事なしで交換できる製品があります。
ただし、天井側に対応する配線器具がない場合や、電源が直接配線されている場合には、電気工事が必要になることがあります。
古い器具を無理に取り外したり、配線を自分で変更したりしないでください。
また、100形の蛍光灯を取り外し、似た形のLEDランプだけに交換する方法も、見た目だけで判断するのは危険です。メーカーが認める適合条件を確認できない場合は、器具ごとの交換を検討しましょう。
照明器具の型番が分かる場合は、LED交換チェッカーでも交換方法を確認できます。
まとめ
- 今の部屋が何畳か確認する
- 今の照明器具本体の型番を確認する
- LED Checkerで交換方法を確認する
- 照明器具ごとの交換なら、候補製品の適用畳数を見る
- 明るさ・調光・調色・リモコンなど、欲しい機能を比べる
100形蛍光灯をLEDへ替えるときは、蛍光灯の数字だけで新しい照明を選ばないことが大切です。
例えば、100形ツインパルックを使う8〜12畳用の古い照明から買い替える場合でも、実際の部屋が8畳なのか、10畳なのか、12畳なのかで候補は変わります。
さらに明るさに余裕が欲しい場合は、1ランク上の調光できるLEDも比較するとよいでしょう。
最終的には、部屋の広さ・希望する明るさ・天井への取り付け条件の3つを確認して選んでください。