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LED蛍光灯に交換したのにつかない原因は?点灯方式・専用スタータ・器具故障の確認方法

公開日: / 情報確認日:

LED蛍光灯がつかないとき、すぐ買い直さず型番・説明書・適合条件の順に確認する

結論:蛍光灯をLEDランプへ交換して点かなくなった場合、LEDランプの不良だけでなく、照明器具との不適合や、指定部品の取り付け不足が原因の可能性があります。

特に確認したいのは、次の3つです。

  • 照明器具の点灯方式とLEDランプの対応条件
  • 点灯管(グロー球)やLED用専用スタータの指定
  • 照明器具本体の故障・劣化

ただし、LEDへの交換後に点灯しない状態は、安全上の問題が生じている場合もあります。原因が分からないまま何度も点灯を試さず、まず使用を中止して確認しましょう。

1.「工事不要」のLEDなのに点かない理由

市販の直管LEDランプには、「工事不要」と表示された製品があります。

しかし、これはすべての蛍光灯器具に取り付けられるという意味ではありません。

従来の蛍光灯器具には、主に3つの点灯方式があります。

照明器具の方式LEDへの交換で確認すること
グロースターター式LEDの対応条件と点灯管の扱い
ラピッドスタート式対応可否と電気工事の必要性
インバーター式対応可否と電気工事の必要性

例えば、グロースターター式の器具に対応するLEDでも、インバーター式の器具には対応しない場合があります。

実際にNITE(製品評価技術基盤機構)は、2019年にインバーター式の照明器具へグロースターター式用のLEDランプを取り付け、異常発熱によって出火した事故を報告しています。

LEDランプの長さや口金が同じでも、電気的に適合するとは限りません。

まずは購入したLEDランプの箱や説明書に記載された「対応点灯方式」「使用できない器具」「電気工事の要否」を確認してください。

照明器具の方式が分からない場合は、適合すると判断せず、メーカーや電気工事店へ相談します。

「工事不要」でも、適合確認が必要
LEDランプの
対応条件
今の照明器具

2.専用スタータがないと点灯しないLEDもある

点灯方式が対応していても、必要な部品が取り付けられていなければ点灯しない製品があります。

具体例が、アイリスオーヤマの直管LEDランプです。

同社の公式FAQでは、LEDランプが点灯しない原因として、次の項目を挙げています。

確認項目不点灯につながる状態
電源スイッチOFFになっている
LED用専用スタータ指定部品を使用していない
専用スタータの取り付け緩み・取り付け不足がある
LEDランプの取り付け口金のピンが正しく入っていない

これは実際のメーカーによる案内です。

ただし、すべてのLEDランプで専用スタータが必要なわけではありません。

製品によっては、元の点灯管を取り外す指定があります。

反対に、付属のLED用専用スタータへの交換が必要な製品もあります。

この違いを無視すると、点灯しないだけでなく、異常発熱などの危険につながることがあります。

点灯管の詳しい扱いは、蛍光灯をLEDに替えるとき、グロー球は外す?でも解説しています。

部品の取り付けを確認する場合は、必ず電源を切り、対象製品の説明書で認められた範囲に限ってください。金属接点を曲げたり、器具内部の配線を触ったりしてはいけません。

3.確認した結果によって、次の行動を変える

LEDが点かないからといって、別メーカーのランプを買えば解決するとは限りません。

確認できた内容によって、次に取るべき行動は異なります。

確認した結果次に取る行動
対応点灯方式が違う使用を中止し、購入店に返品・交換の可否を相談
指定部品が不足している製品メーカーへ必要な部品と対応手順を確認
適合条件は一致するが点かないメーカーへランプ・器具の点検を相談
対応条件が確認できない使用せず、器具型番を伝えて専門店へ相談
焦げ臭い・煙・異音・異常な熱がある直ちに使用中止。安全を確保し、専門業者へ相談

この表は原因を確定するものではありません。

例えば、適合条件が一致していても、LEDランプ自体の故障か、照明器具側の故障かは、それだけでは分かりません。

また、説明書で電気工事が必要とされている製品は、ランプを取り付けるだけでは使用できません。

電気工事士の資格が必要な配線作業を自分で行わないでください。

4.照明器具が古い場合、LEDだけ買い直しても解決しない

蛍光灯器具の内部には、安定器と呼ばれる電気部品があります。

これは蛍光灯を安定して点灯させるための部品で、長年使用すると劣化します。

日本照明工業会が示す照明器具の適正交換時期は約10年、耐用の限度は15年です。

例えば、15年以上使った照明器具にLEDランプを取り付けて点灯しなかった場合、新しいLEDを何本も買うより、器具本体の交換を優先して考えるべきです。

仮にLEDランプを正常に点灯させられても、古くなった安定器や配線が新品になるわけではありません。

日本照明工業会も、既存の蛍光灯器具をLED化する場合は、器具ごとの交換を推奨しています。

なお、天井に対応する引掛シーリングがある製品などは自分で本体交換できる場合がありますが、直接配線された器具などでは電気工事が必要です。

5.メーカーへ問い合わせる前に用意する情報

対応条件を確認しても原因が分からない場合は、購入店やメーカーに問い合わせましょう。

その際、次の情報があると確認が進みやすくなります。

1. 照明器具本体の型番

本体ラベル型番

照明器具のラベルや説明書に書かれている型番です。

蛍光灯ランプに印刷された「FL20」「FCL32」などとは別です。

2. 購入したLEDランプの型番

箱・本体型番

箱、ランプ本体、購入履歴などで確認します。

必要な情報確認する場所
照明器具本体の型番器具のラベル・説明書
購入したLEDランプの型番箱・ランプ本体・購入履歴
点灯方式・必要な部品器具とLEDランプの説明書
症状まったく点かない、点滅する、すぐ消えるなど

ランプに書かれた「FL20」「FCL32」といった型番は、照明器具本体の型番とは異なります。

ラベルの場所が分からない場合は、蛍光灯の型番はどこ?印字の場所と見方を参考にしてください。

また、今までの蛍光灯を新品の蛍光灯に交換しても点かない場合は、蛍光灯を新品に替えたのにつかない原因で別の確認方法を紹介しています。

LED Checkerでも、照明器具の型番から確認済みの交換方法を調べられます。ただし、ランプや安定器の故障原因を診断するサービスではありません。

LED交換チェッカーで確認する

まとめ:点灯しないLEDを買い直す前に

つかない → すぐ買い直さず確認
  1. 異臭・煙・異常な発熱があれば使用を止める
  2. 照明器具本体の型番を確認する
  3. 購入したLEDランプの型番を確認する
  4. LEDランプの説明書で対応条件を見る
  5. 分からなければ販売店・メーカーへ問い合わせる
  6. 照明器具ごとの交換も含めて検討する

LED蛍光灯がつかない場合、最初に必要なのは別の製品を探すことではありません。

照明器具の点灯方式、購入したLEDの対応条件、専用部品の有無を照合してください。

適合が確認できない場合は使用せず、メーカーや専門店に相談します。

古い照明器具であれば、ランプだけの交換にこだわらず、器具本体をLED照明へ交換することも検討しましょう。

「どのLEDなら点くか」より先に、「今の器具で安全に使用できるか」を確認することが大切です。