LED CHECKER / はじめての蛍光灯交換
LEDに替えたら料理や顔色が悪く見える?Ra80・Ra90の違いと選び方
公開日: / 情報確認日:

結論|普段使いはRa80、色にこだわるならRa90もおすすめ
Ra80
一般家庭の普段使い一般家庭で実用的な水準
Ra90
色の自然な見え方を重視料理・肌・洋服などの色にこだわる人向け
一般的にはRa80以上が実用的な目安とされますが、料理や肌、洋服などの色をより自然に見せたいなら、Ra90のLEDも選択肢になります。
Ra90だから必ずきれいに見える、Ra80だから悪いというわけではありません。
LED照明に替えたら、「料理がおいしそうに見えない」「鏡で見る顔色がいつもと違う」と感じることがあります。
実は、照明によって物の色の見え方は変わります。
そこで注目したいのが、「Ra(演色性)」という数字です。
違いを知って、自分の部屋に合う照明を選びましょう。
Ra80・Ra90って何の数字?
Raは「平均演色評価数」のことで、照明が物の色をどれくらい自然に見せられるかを表す指標です。
簡単にいうと、自然な基準の光で見た色に、どれくらい近く見えるかという数字です。
Ra100:基準となる光と同じ色に見える評価
Raは代表的な8色の見え方を平均した数値です。
そのため、Ra90であっても、すべての色を完全に同じように再現できるという意味ではありません。
Ra80とRa90で料理の見え方は変わる?
食卓は、演色性の違いを感じる可能性がある場所の一つです。
料理の色・焼き色
例えば、赤いトマト、焼き魚の焼き色、緑のサラダなど。
照明によって赤や緑の色がくすんで見えたり、反対に自然で鮮やかに見えたりすることがあります。
パナソニックも、従来品のRa84と高演色タイプのRa90を比較し、料理の赤みなどの見え方に違いがあることを紹介しています。
ただし、見え方には光の色や明るさ、周囲の環境も影響します。
料理を色鮮やかに楽しみたい食卓では、Ra90を検討する価値があります。
洗面所やクローゼットでも役立つ?
① 洗面所・メイクをする場所
鏡の前では、顔色やファンデーションの色を確認することがあります。
演色性の低い照明では、肌の赤みなどが自然に見えにくい場合があります。
Ra90の高演色LEDなら、肌の色をより自然に確認しやすくなることが期待できます。
ただし、鏡に影ができる位置に照明があると、演色性が高くても顔が見づらくなります。
Raだけでなく、顔全体に光が当たることも大切です。
② 洋服を選ぶクローゼット
室内で選んだ服を外で見たら、「こんな色だったっけ?」と感じた経験はありませんか?
その原因の一つが、屋内と屋外の光の違いです。
黒・紺・茶色などの微妙な色を比べたい場所や、洋服の組み合わせを確認する場所では、高演色LEDが役立つ場合があります。
ただし、実際の色の見え方は光の色にも左右されるため、Raの数字だけでは決まりません。
同じ電球色なのにRa80とRa90がある?
あります。
ここは意外と間違えやすいポイントです。
「電球色・昼白色」と「Ra80・Ra90」は、別の情報です。
ルーメン(lm)
810lmなど電球が出す光の量
光の色
電球色・昼白色光そのものの色
演色性(Ra)
Ra80・Ra90照らされた物の色の見え方
例えば、同じ電球色でもRa80とRa90のLEDが販売されています。
電球色から昼白色に替えたからといって、演色性が必ず高くなるわけではありません。
今の部屋の雰囲気を残したいなら、光の色はそのままに、Raの高い製品を選ぶという方法もあります。
実際のLED電球を比べると?
パナソニックの40形相当・電球色LED電球を比較してみましょう。
パルック LED電球
Ra80- 明るさ
- 485lm
- 光の色
- 電球色
- 色温度
- 2700K
- 消費電力
- 4.4W
プレミアX
Ra90- 明るさ
- 485lm
- 光の色
- 電球色
- 色温度
- 2700K
- 消費電力
- 4.9W
※パナソニック「LDA4L-G/K4」と「LDA5L-D-G/S/Z4/F」の仕様例。光の広がりや対応する照明器具など、Ra以外の仕様も異なります。
どちらも485lmで、光の色も同じ電球色です。
それでもRaの数字には違いがあります。
つまり、同じ明るさ・同じ光色でも、色の見え方に差が出る可能性があるのです。
なお、Ra90だから消費電力が必ず高くなるという意味ではありません。電力や省エネ性能も商品ごとに比較しましょう。
Ra90は高いお金を出して買う価値がある?
すべての部屋をRa90にする必要はありません。
選ぶときは、その場所で何をするのかを考えるのがおすすめです。
廊下・トイレ
Ra80程度でも十分な場合が多い
寝室
好みの光色や明るさを優先してよい
リビング
Ra80を基本に、色にこだわるならRa90
ダイニング
料理の見え方を重視するならRa90
洗面所・メイク
肌の色を確認するならRa90
クローゼット
洋服の色を見分けたいならRa90
例えば、短時間しか使わない廊下なら、Ra90にこだわるより価格や明るさを優先してもよいでしょう。
一方、毎日メイクする洗面所や食事を楽しむダイニングなら、高演色タイプを選ぶ満足感が得られるかもしれません。
LEDを買う前に確認したいこと
演色性にこだわって選ぶなら、次の順番が分かりやすいでしょう。
- ① 明るさを選ぶ
60形相当・810lmなど、必要な明るさを確認 - ② 光の色を選ぶ
電球色・昼白色など、好みや用途に合わせる - ③ Raを比較する
色の自然さを重視する場所ではRa90も検討
さらに、電球の口金サイズや、密閉型器具・調光器などへの対応も確認してください。
Raが高くても、使う照明器具に対応していなければ取り付けられません。
まとめ|Ra90は「色の見え方」にこだわる人の選択肢
LED照明のRa80・Ra90は、物の色の見え方を表す指標です。
Ra80は一般家庭で実用的な水準。Ra90は料理・肌・洋服などの色をより自然に見せたい人に向いた選択肢です。
ただし、演色性だけで照明の良し悪しが決まるわけではありません。
明るさ、光の色、照らす方向、価格なども含めて選びましょう。
色の見え方を大切にしたい場所だけ、Ra90を選ぶ。
そんな買い方も、十分に合理的です。
参考資料・メーカー公式情報
- パナソニック|平均演色評価指数(Ra)とは
- パナソニック|LED電球の選び方と演色性
- パナソニック|Ra80製品 LDA4LGK4の仕様
- パナソニック|Ra90製品 LDA5LDGSZ4Fの仕様
- パナソニック|プレミアXの演色性・製品一覧
情報確認日:2026年10月14日